krita 「ヒラメが シャッキリ ポ(略

本文の要約
kritaはフリーのグラフィックソフトであり、Kickstarterを通じて開発資金を調達して一躍有名になった。3つの種類があり「krita Desktop」、「krita Sketch」、「krita Gemini」がある。「krita Desktop」はデスクトップ用であり、他のフリーソフトと比べて多機能です。使い方はGIMPに似ているがインターフェースはより使いやすい。線画補正はないが色塗りに優れていると感じられます。

山岡「この記事は出来損ないだ。載せられないよ。」
俺「出来そこないとは何だッ、内容もわからんくせに!!うちのサイトは新聞や雑誌でいつもほめられている(予定)!!検索エンジンからもたくさん来てくれるんだぞ!!」
山岡「ここに来る暇人は、みんな内容のわからん連中ばかりのようだな。」

アリス探偵局

kritaはフリーのお絵描きソフトです。

資金開発援助をKickstarterで調達し、一躍有名になったこのソフトですが、他のフリーソフトにはない多機能なお絵描きソフトとなっております。

1.kritaはじめて物語

kritaは、初めGIMPのようなレタッチ+お絵描きソフトを目指していたようですが、2009年より本格的なお絵描きソフトを目指すようになったようです(参照:kritaの歴史)。
kickstarterのおかげか、Linux版、Windows版だけではなく、Mac版もリリースされております。
また、kritaには3種類あり、デスクトップ版の「krita Desktop」、タッチデバイス向けの「krita sketch」、Steamから購入可能な「krita Gemini」です。
今回は、「krita Desktop」についての紹介になります。

ちなみに「krita」の読み方ですが、クリタだのケリータだの色々あるようです。

2.機能について

山岡「こんなGIMPを使って最高だなんて言ってるようじゃ程度が知れるよ。本物のお絵描きソフト見たことも、使ったこともないんじゃないの。」

お絵描きソフト界隈では、線画補正で綺麗な線が描けるペイントツールSAIや、イラストだけではなく、漫画作成にも使用可能なCLIP STUDIO PAINTあたりが、利用者も多いかと思われますが、フリーソフトとなると、最近はほとんど見かけなくなりました。
フリーのお絵描きソフトと言えばやはりGIMPなのですが、インターフェースがクソ高機能だがクセがあって、お絵描きソフトとしてはあまり使用されていないのが現状かと思います。

前置きが長くなりましたがkritaの機能ですが、使ってみた感じでは、線画補正はついていないので、色塗り、最終調整辺りの機能が充実している感じでした。
公式サイトにある説明では、「シームレステクスチャパターン」の作成、「強力なマスクツール」、「シンメトリーツール」、「豊富なブラシツール」などが挙げられています。

私が使用した中で一番良かったのはパースツールです。

平面のガイドを設置することで、任意の形のパース線が追加されます。
外枠の中心の□をドラッグすると、そこから新しいパース平面が伸ばせ、角の□同士を重ねることで、結合させることが出来ます。
これにより、立体的なパース線が作れるようになり、パースのついた立体が描きやすくなりました。

他に強力な機能としては、変形ツールがあります。

詳しいことは動画を参照ですが、Photoshopで言うところのワープ機能に近いことが可能です。(ちなみに、GIMPにもワープ機能はあるみたいですよ)
他にも色々あって紹介しきれませんが、kritaは機能の説明がほとんどYouTubeで公開されているので、詳しいことはそちらを参照していただいたほうが早いかと思います。(参照:チュートリアル)
なんかチュートリアルDVDも販売しているらしいです。

3.所感

使用していると気が付くと思いますが、右クリックをすると、カラーパレットと、直近使用したペンツールのサークルツールが表示されます。

何のツールのせいかは忘れましたが、私は右クリックでスポイトしようする癖があるので、右クリックで何か別の機能を使用している人には違和感があるかと思います。
他にも、デカいペンサイズを指定してぐるぐる回すと、処理が重たくなってペン先がガクガクしたりするので、細かいところはこれからに期待と言った感じです。
また、ペーンツールに関してですが、筆圧が強くなるにつれて、指定したサイズに近づきます。
SAIのように、デカイサイズなのに筆圧が低いと円の中心のチョットしか塗れないという事が視覚的に分かるので、良いようにも思いますが、反面、ふわふわサイズが変化するので、それが気になる方もいるかもしれません。

4.まとめ

雄山「おのれ!!このPhotoshopの機能と価格を試そうというのかっ!!」

使って損のないソフトです。
線画はSAI、色塗り、仕上げはkritaと使い分けても良いかもしれませんね。
OSも選ばないので、マカーはPainterでも使ってろ!って人は、kritaをオススメしてあげましょう。

6.ソフト製作者情報

【ソフト名】KRITA
【作者名】Krita Foundation
【ホームページ】krita
【価格】フリーソフト
【インストーラ】有
【対応OS】windows,MAC,Linux

いろいろ描ける、「色々描ける」

いろいろ描けるということなので、ちょっと描いてみました。

『色々描ける』は、いろいろな筆やフィルタが揃ったお絵描きソフトです。

ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン

寄藤 文平

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1.概要

「色々描ける」は、描画・画像編集ソフトです。フリーウエアーです。(readme.txtより)

上記の通り、「色々描ける」はお絵描きも出来るし、フィルタを使って画像編集も可能です。

ソフト名の”いろいろ”の通り、描画の筆は、なんと44種類もあります。

簡単に紹介すると、ペンの速度によって太さが変わる「毛筆」や、筆の色が下絵の色と重なった場合、色の三原色の重ね塗りの法則にしたがう「水彩」、さらには「星」「紙吹雪」なんてのもあります。
筆によっては、キャンバス全体に効果を発揮するもの(放射、同心円など)もあるので、最初に使用しないとエライことになります(後述)。
色も、これまたランダムにいろいろ色が変わる色変化の効果を、すべての筆に対して使用できるので、鮮やかな線が描けます。
上記サンプル画像のオッサンの髪のところが色変化で塗った部分です。

フィルタは、白黒化や色反転など基本的なものから、水墨画風なんてのもあるので、画像加工も12種類のフィルタから編集できます(拡大、縮小、回転をのぞく)。
文字入力もできるので、デジカメ画像に文字を入れたりもできます。

2.一発で完成させろ!

画像編集も出来ると先に述べましたが、このソフト、アンドゥ、リドゥ機能がありません。そのため、盛大に文字入力なんか間違えた日には、一からやり直しになります。
サンプルで描いた絵は、筆の効果を試そうと適当に選んだやつがキャンバス全体を利用する奴だったので、描き直してます。

また、パレットが無く、RGBをスライドで動かして色を作ることしか出来ないので、これまた凝ったお絵描きするには少々骨が折れます(左図参照)。
しかし、スポイトツールがあるので、あらかじめ使用する色をキャンバスに作っておく手法を取れば、パレットの変わりになるので問題なしです。お絵描き掲示板なんかで良く絵を描く方にはピンとくるかと。

3.使用に際しての注意点

本ソフトは、Visual Basic6で作成されているため、XPやVista、7などの最近のOSで動作させるためにはVB6のランタイムが必要となります。
VB6ランタイムはこちら
Vistaの場合、純正のランタイムでは動作しなかったという報告がVectorにありましたが、私の環境(Vista 64bit)では、こちらのランタイムを導入することで動作しましたので、純正ランタイムで動作しなかった場合は、お試しください。

4.まとめ

お絵描きや画像編集するには、根本的な機能が足りてないのが正直な感想です。
なので、らくがき感覚で適当にいろいろ描いて楽しむのが、このソフトにはあっているかもしれません。

5.機能早見表

タブレット対応×
筆の自作×
線補正×
ベジェ曲線×
レイヤー×
レイヤー効果×
文字入力
フィルタ12種類
保存形式BMP,JPG
読込形式BMP,JPG,GIF

6.ソフト製作者情報

【ソフト名】色々描ける
【作者名】転倒夢想庵
【ホームページ】プログラムの部屋
【価格】フリー
【インストーラ】無
【対応OS】windows
【備考】動作にはVisual Basic6ランタイムが必要

よつばペイント

実は同じソフト。

『よつばペイント』は、線画補正が付いたお絵描きソフトです。

シェアウェアで5,600円ですが、試用版として30日間か50回起動のどちらかを満たすまで使用することが出来ます。

このソフトは、以前紹介した「4th Paint」と同様のソフトで、現在はよつばペイントと名を変えて開発されております。
線画補正は、今となっては当たり前の機能となりつつありますが、ペイントツールSAIや猫ペイントに実装されているような、描いた曲線を綺麗に保管してくれる機能です。
一度この機能にハマると、補正が付いていないソフトを使用した場合、自分のガタガタな線にガッカリしてしまい、もう補正機能が無いソフトは使用出来なくなってしまう、魔性の機能です。

本ソフトの珍しい機能として、「水彩境界」があります。
水彩ブラシ自体は珍しいものではありませんが、この水彩境界は、塗った部分の縁を濃くしてくれる機能です。
水彩絵具で描いた後の乾いた状態ぽい感じですが、詳しい事は公式サイトに画像があるので気になる人はそちらへどうぞ。
この水彩境界を活躍させるためには、ブラシ先が多少大きくないとうまい具合に境界がでないため、使いどころが難しそうです。

この他に、使用していて便利だと思った機能が「矩形選択」です。
自分で範囲を指定した矩形選択も出来ますが、「選択レイヤ変形」を使用すると、描画されている部分の最小矩形が自動で選択されます。
下書きの段階で、もっと上に移動させたい場合などに、簡単に描画領域だけ選択して移動させる事が出来ます。

最後に注意点ですが、画像の保存方法についてです。
オフィシャルのQ&Aにもありますが、Vista以上のOSの場合、一般ユーザで本ソフトを起動すると、「一般ユーザでは保存できません」といった旨のポップアップが表示されます。
試用版じゃ保存出来ねーのかよ、という訳ではなく、起動する場合は、本ソフトのアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
管理者権限でソフトを起動しないと画像が保存出来ないので、管理者権限を使用している方は注意して下さい。

これからのお絵描きソフトは、線画補正+αといった感じになってきているので、差別化を図るのも難しくなってきそうです。

詳細データはこちら↓
【ソフト名】よつばペイント
【作者名】4th Paint Project
【価格】¥5,600
【ファイルサイズ】4,156,445 bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.4paint.net
【備考】シェアウェアソフトはこちら

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