減色ソフトあれこれ(前編)

旧GIMPrinでもやった減色ソフト比較の2回目です。
ファイルがデカイので別窓です(1.78M)
始めに断っておきますが、私の比較基準は元絵とどれ位近い状態で綺麗に減色出来るかであり、減色ソフトの使用目的はウェブ上での素材やイラストの展示の為であるので、擬似階調がどうとか色空間がどうのというのは素人なのでわかりません。
あくまで私の見た目で判断してますので文章は参考程度に留め、もし使用の際には作成した比較画像を見比べてご自身で判断して頂くのが一番と思います。
(ウェブ上に掲載が目的なので見る人も素人が多いでしょうから結局は見た目が大事というのが比較のコンセプトです)
尚、旧の時にイラストだと結果がまた違ってくるというのを今回使用したCSWAの作者の方から意見を頂いたのを参考にイラストと写真の二つでの比較を行いました。
そんなわけで前後編の二回に渡ってソフトの比較を行っていきたいと思います。
前置きが長くなりましたがそれぞれソフトの紹介をしていきます。
(ちなみに今回も16色減色です)
(画像上略称) ソフト名
(Yukari) 減色リサイズ回転特化ツール Yukari
(Padie pro) xPadie Pro
(Padie) Padie
(Palette Opt) Palette Operator
(OPTPix) OPTPiX webDesigner 3
(CSWA) 次世代(自称)グラフィックリタッチャ “CSWA” 試作版
(Oiro) 減色ソフト「お色直し」
(MS Paint) Windows付属のペイント
上から順に紹介していきますが、
Yukari、xPadie Pro、Padieは全て同じ系列です。
xPadie ProはxPadieに機能を追加してビルドし直されたものであり、Yukariは多摩川源五郎氏がVisual C++で開発された減色ツール「xPadie」をDelphiに部分的に移植し、更に機能を追加したファイルです。(ヘルプ抜粋)
「減色リサイズ回転特化ツール Yukari」
Yukariは開発が終了してしまったPadieの減色エンジンを引き継ぐソフトです。
Padieはフリーソフトの中では最高峰と言われていたソフトですが、現在はProも開発が全て終了しています。
しかし、減色は他のシェアソフトにも劣らない綺麗な減色が出来ます。
減色方法も「なし」、「誤差拡散」、「gPeanos」、「平均誤差」、「アニメ」から選べ、減色エンジンの設定なども出来ます。
インターフェイスはYukari,Padie,Pro全て大体同じなので簡単です。
YukariはPadieよりもSusieプラグイン等が使えたりと若干機能が増えているのでどうしてもPadieを使いたいという方以外はこちらを使うのが良いでしょう。
「xPadie Pro」 「Padie」
Yukariの項を参照
「Palette Operator」
Palette Operatorはシェアウェアで1ライセンス38000円ですが、30日間試用期間があります。
試用版は保存するとクレジットが表示されます。
流石に高いだけあって減色は綺麗です。
減色も固定パレットが使用でき、優先度として暖色系、寒色系、輝度、色合い等が設定できます。
色空間の設定も4種類から設定でき適切な減色が可能です。
「OPTPiX webDesigner 3」
旧でも紹介したこちらもシェアのソフトです。
5775円(税込)ですが、試用版は保存が出来ないのでまたまた勝手にプリントスクリーンしたので多少画像が小さいです。
こちらもシェアだけあって仕上がりが綺麗です。
ネットを色々みてるとOPTPiXが一番綺麗という方もいて中々お勧めです。Palette Optより安いのも魅力的です。
機能も減色の他にフィルタがあったりと一通りの画像処理も出来ます。
「次世代(自称)グラフィックリタッチャ “CSWA” 試作版」
個人的に気に入っている減色ソフトですが、作者曰く、Padieの方が上ですとのこと。
前回の時は然程差が感じられませんでしたが、イラストにすると結構違いがわかります。
機能としては減色のほかに輪郭色調整などがあります。Susieプラグインにも対応しています。
「減色ソフト「お色直し」」
シェアウェアで3000円しますが、30日間試用期間があります。
機能としては減色のみですが、画面が二つに分かれていて減色前と後の違いを確かめながら出来るので便利です。
機能としてはノイズ消去やでこぼこ補正など便利な機能が備わっています。
画像ではディザ補正をかけなかったので他のよりちょっと変わってしまいました。
「MS Paint」
説明不要ですね。前回も引き合いに出しましたが、一応マスを埋めるために今回も採用。
評価ですが、色の違いは設定によって調整出来たと思うのでそこは突っ込まないとして、
YukariとPalette Optが元絵と結構近い感じがします。
OPTPiXはアニメ用の設定もあるので元絵との濃淡等も綺麗に再現されてます。
並べてみるとやはりPadieよりPadie Proの方が綺麗に減色されてると思います。
CSWAは結構草むら(狼の下あたりの緑)の濃淡がちょっと潰れてしまったようです。
お色直しは設定のせいもありますが、他のソフトと違った部分が出てきたりしていてこれはこれでいい感じです。
ただCSWA同様濃淡が潰れてしまったのが残念です。
MS Paintについては説明は要らないですね。
ソフトに勝手に順位をつけるのは作者の方に失礼なので今回はしませんが、フリーにもかかわらずシェアに引けを取らないYukariがいい感じです。個人として使う分には申し分ないと思います。
ただ、私の設定や、元絵のヘボさ(綺麗なアニメ塗りとか出来ないし……)もあるのでそれによっても結果は変わって来ると思うのでやはり自分で使ってみて比べて見るのが一番だと思います。
次回は写真での比較を行いますので総評はそちらでまた後ほど。
上記ソフトの配布元はこちら↓
【ソフト名】減色リサイズ回転特化ツール Yukari
【作者名】Y.Nomura、Ezi、T.Chino
【価格】フリー
【ファイルサイズ】2,726,474 Bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://omoikane.kuronowish.com/
【備考】Vistaの場合、互換性モードを「Windows 98/Windows Me」にしないと、終了時にエラーが出ます。
【ソフト名】xPadie Pro
【作者名】Hideki Saito
【価格】フリー
【ファイルサイズ】213,885 Bytes
【インストーラ】ZIP版とインストーラ版と有
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.anime.net/~sasami/ura/xpadiepro.html
【備考】
【ソフト名】Padie
【作者名】多摩川 源五郎
【価格】フリー
【ファイルサイズ】385,157 Bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se063024.html
【備考】配布先はVectorです。
【ソフト名】Palette Operator
【作者名】Advangate
【価格】38,000円/1ライセンス
【ファイルサイズ】3,040,964 Bytes
【インストーラ】有
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.advangate.com/
【備考】
【ソフト名】OPTPiX webDesigner 3
【作者名】Web Technology Corp
【価格】5,775円
【ファイルサイズ】4,321,304 Bytes
【インストーラ】有
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.webtech.co.jp
【備考】
【ソフト名】次世代(自称)グラフィックリタッチャ “CSWA” 試作版
【作者名】神酒河 幽幻
【価格】フリー
【ファイルサイズ】671,074 Bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se321217.html
【備考】配布先はVectorです。
【ソフト名】減色ソフト「お色直し」
【作者名】森保生
【価格】3,000円
【ファイルサイズ】571,207 Bytes
【インストーラ】無
【対応OS】Windows
【配布先】http://homepage3.nifty.com/sohutoatorie/
【備考】

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